今回、実践してもらいたいことは“ミッションステートメントを造る”ということだ。
前回、前々回で『己を知る』ために取り組んでもらった、『七つの習慣~人格主義の回復~を読む』ことと『自らが“望む終わり”を思い描く』ことの延長線という位置づけになるため、前回、前々回を知らないという人は合わせてこちらの記事も読んでもらいたい。
『七つの習慣~人格主義の回復~』を読む|ペップーブログ (painpool-mentalhero.com)
自らの“望む終わり”を思い描く|ペップーブログ (painpool-mentalhero.com)
特に前回行った『自らの“望む終わり”を思い描く』ことは、今回取り組んでもらいたいミッションステートメントを造るうえで必須だと考えているため、前回の取り組みを行った上で参加してもらいたい。
そのため、今回は既に『自らの“望む終わり”を思い描く』ことを実践した前提で話を進めさせてもらう。
そして、今回も例のごとく『メンタルノート』を活用してもらいたい。
『メンタルノート』がわからない人はこちらも合わせて読んでもらい、ノートの準備もお願いする。
メンタルノート|ペインプールブログ (painpool-mentalhero.com)
前回、前々回を取り組んでくれた人は、少しずつ自分の気持ちが軽くなってきているのを感じていると思う。
今回、“ミッションステートメントを造る”ことで、前回以上に自らの活動指針が具体的なものになり、自分というものをより強固なものにしていける。
そして更に自分自身を整理することで、自らの人生(日々の生活)がより明確なものとなり、今まで以上に“心”も軽くなってくれるだろう。
●ミッションステートメントとは?
そもそも『ミッションステートメント』とは、個人や企業が“自らの使命”を定め、それを実現するための活動指針だと思ってくれればいい。
そして前回、皆には自らの人生においてのメインテーマとなる“望む終わり”と、全ての役割毎においてのサブテーマとなる“望む終わり”を思い描いてもらい、『メンタルノート』に書き記してもらったと思う。
前回思い描いた“望む終わり”こそがミッションステートメントにおける“自らの使命”となる。
その“自らの使命(望む終わり)”を実現するための活動指針を明確にし、自ら厳守し日々活動していくことで、その“使命”を実現していこうというわけだ。
今回、自らの“ミッションステートメント”を明確にすることにより、より一層“心”が安定してくるはずだ。
●役割毎のミッションステートメントを造る
今回も、まずはしっかりと落ち着いて集中できる環境を整え望んでほしい。
特に、今回初めて“ミッションステートメントを造る”という人が多いと思うが、じっくりと時間をかけて取り組んでもらいたい。
無理やり1日で終わらせようとはせず、1ヵ月などある程度長いスパンで時間の確保を行い、ひとつひとつ熟考し活動指針を決めていってもらいたい。
ということで、落ち着ける環境が整えられたら早速取り掛かろう。
先ず初めにやってもらいたいことは、前回の『自らの“望む終わり”を思い描く』の際に、自分の人生においての役割毎における“望む終わり”を考えてもらったと思う。
先ずはそれらひとつひとつの役割における“望む終わり(使命)”を実現するために、日々どんな活動をしていけばその“使命”を実現できるのかを考え、役割毎に活動指針をリストアップしていこう。
他の役割と活動指針が重複する場合もあると思うが、そこは気にせず出来る限り書き出していこう。
ここで大切なのは明確な活動指針であること。
例えば『困っている人を助けたい』など、『出来ればやりたいなぁ~』という希望的、願望的な活動指針ではダメだ。
そうではなくて『困っている人がいたら助ける』といった、明確な活動指針にしよう。
更に上記の様な内容だった場合、自分がどのように助ける(行動する)のかも書き加えると更に良くなると思う。
例えば、『困っている人がいたら助けるために最善を尽くす』といった感じだ。
ここで注意してもらいたのは、余りにも今の自分では行うことの難しい活動指針にするのはやめよう。
実際に自らが決めた活動指針を守れず自己嫌悪になってしまっては元も子もない。
そのためにも、“今の自分でも出来ること”にしよう。
一通り全て書き終えたら、最期にそれらの活動指針が自らの“望む終わり”に正しく向かっている活動内容なのかを、もう一度確認をしよう。
例えば、前回の『自らの“望む終わり”を思い描く』の投稿の中でも例にした『パートナー、家族、友人と皆から愛されて一生を終えたい』という“望む終わり”を思い描いた人がいたとする。
それなのに、その人の考えたミッションステートメントには“パートナーを常に最優先とし、家族、友人は二の次にする”と決め、実際に活動を行っていたらどうだろう?
やはりこれでは、“望む終わり”には到達出来ないだろう。
このように自分の考えたミッションステーメントが自分の“望む終わり”を実現してくれるものなのか、しっかりと確認しておこう。
●ミッションステートメントを厳選する
全ての役割においてのミッションステートメントが全て書き出せたら、すべての内容をもう一度見直してみよう。
いやぁ結構やること多いな…汗
なんて人も多いと思う。
俺も初めて自身のミッションステートメントを造り厳守することを始めたとき、この『意外とやること多い』がネックとなりうまく続けられずつまずいた経験がある。笑
でも、安心してくれ。
俺のような失敗を起こさないように、ここから君が考え出したミッションステートメントを厳選していこうと思う。
そもそも人は新しい取り組みを行う際、無意識化では行えないため脳がストレスを感じるように出来ている。
折角書いたのにもったいないと思うかもしれないが、君が自分で考えた素晴らしい活動指針も実際に続けられなければ意味がない。
また、同時にそれを守れなかった自分を精神的に追い詰めてしまうようでは、メンタルマネジメントを行う上で元も子もない。
俺自身、全てをこなそうとして何度も失敗し、その都度激しい自己嫌悪を繰り返してきた経験がある。笑
人生は長い。
肩の力を抜いてコツコツと続けていくことが最も尊い。
そのことを頭に、厳選していこう。
先ず一つ目は、今の自分が無意識でも出来ているものは除外してしまおう。
これはすでに君自身が身に着けている素晴らしい習慣だ。
今後も大切に継続してくれればいい。
次に各役割の中において、内容が重複するものをひとつにまとめてみよう。
中でも重複する数の多いもは、君の人生のメインテーマである自らの“望む終わり”を実現するための活動指針になっていないだろうか?
そして、内容が重複する数の多いものの中から君のメインテーマである自らの“望む終わり”を実現するための活動指針を『メインミッションステートメント』として3つに厳選してみよう。
どうしても3つには絞れないという人は、メインミッションステートメントに関しては5つまでは許容範囲としよう。
だが、出来る限り厳選した方が君自身も“楽”になる。
思い切って厳選してみよう。
次にメインミッションステートメントの厳選が終わったら、残った活動指針から各役割毎におけるミッションステートメントを1つ~3つに厳選しよう。
その際、自らが“望む終わり”に対して、より効果的で優先的なものを選ぶのがいいだろう。
そして大切なのは、人生の役割自体そこそこ数が多いので可能な限り1つに絞ること。
何度も言うが人生は長い。
ここでも、続けていくことを最優先に考えよう。
そして、厳選し終えたらメンタルノートに『ミッションステートメントページ』を作って書き記そう。
参考までに、俺のミッションステートメントも載せておくので作るうえで参考にしてみてくれ。
●自らの望む終わり…“愛する人たちに囲まれ、自分の想いを受け継ぎ、前向きにそれぞれの人生を楽しみ、幸せに暮らしてほしい”
【メインミッションステートメント】
- 常に全ての事に感謝し、自他を愛し、“今”を大切にし、誠実であれるよう努め、楽しんで活動し続ける。
- 他者の苦しみは自分のものとして捉え、他者の笑顔を守れるよう最善を尽くす。
- 例え逆境であっても自他の可能性を信じ、Win-Winの精神でいいシナジーを生み出し続けられるよう最善を尽くす。
- 日々人生を豊かにする術を学び、学んだことは失敗を恐れず直ぐに実践し、そこから得たものを様々な媒体を通して発信し続け他者の力になる。
●男として…“最愛の人に看取られ、共に大切な“時”を過ごせて幸せだったと感じてほしい”
- 月に1度2人きりの時間を設け、様々な事を共に学び、共に経験する。
●父として…“自分の想いを受け取り、次の世代へ繋いでいってほしい”
- 常に彼らの事を最優先に考え、月に1度彼らとの時間を設け、様々な事を共に学び、共に経験する。
●息子として…“自分を誇りに思ってほしい”
- 月に1度両親との時間を設け、沢山話をし両親の想いを受け取り自らも返す。
●健康…“心身ともに健康を維持し、最期まで人生を味わいたい”
- 心身共に休息を大切にし、酒には呑まれず、タバコは辞める。
●社会活動について…“最期まで人を助ける活動を行い、自分の想いや活動を次の世代に繋げていきたい”
- 常に自らが行える社会貢献とはなにかを考え活動し、自分だけにとどまらず次世代の育成に尽力する。
●お金について…“借金はせず経済的自立をし、残された人たちへ正しい形で残してあげたい。”
- 身の丈にあった生活をし、お金に使われるのではなく正しく使えるよう心掛ける。
●宗教について…“神仏は大切にし、特に『禅』は人生の一部でありたい。
- 毎日『禅』を行い、必ず年に1度はお墓参りとお宮参りに行く。
●政治について…“正しく学び、次の世代のために正しく投票したい”
- 常に政治に関心を持ち、正しく学び、次世代のために正しく投票し、子供達へ正しい政治への関わり方を教える。
●環境について…“次世代のために地球を守る活動に従事し、次の世代に正しく繋げていきたい”
- 常に地球環境に関心を持ち、正しく学び、積極的に自ら活動し、子供達へ正しい環境活動への関わり方を教える。
●奉仕活動について…“奉仕する歓びを学び、次の世代に正しく繋げていきたい”
- 常に奉仕活動に関心を持ち、正しく学び、積極的に自ら活動し、子供達へ正しい奉仕活動への関わり方を教える。
●ブログについて…“当ブログを通じて多くの人のメンタルセルフマネジメントのリテラシー向上を図り、苦しんでいる人を一人でも多く救い、自殺者0の世界の実現をめざし、次世代へ繋いでいきたい”
- 積極的にメンタルセルフマネジメントに関することを学び、自らを実験台とし実践し、実際に効果を感じられたものを伝えていく。
●ミッションステートメントを毎日確認し、出来る時に実践する
今回、君自身のミッションステートメントを造ってみてどうだったろう?
自分自身の活動指針が明確になったことで、より一層心が軽くならなかっただろうか?
しかし、これで終わりではない。
心を安定させ自分の人生(毎日)をより充足感のあるものに変えるためには、君が決めたミッションステートメントを厳守し、とにかく実践していかなければならないんだ。
もちろん、上手く出来なくたっていい。
毎日できなくてもいい。
たまには自分を甘やかしたっていい。
とにかく、出来ない自分を責めるのは辞めよう。
出来た時の自分を褒めてあげればいいんだ。
そして、君の一日のスタートにメンタルノートを開き、君のミッションステートメントを確認することを習慣にしよう。
少しずつ自分自身にミッションステートメントを刷り込み、出来る時に実践してみる。
先ずはここから初めてみて、実践した時の充足感を味わってもらいたい。
きっと、この充足感が快感にかわり、実践する頻度も増え、最終的にはいい習慣として身についてくれる。
そして、その先には君自身が“望む終わり”が待っていることだろう!
●年に1度ミッションステートメントを見直す
今回の『個人のミッションステートメントを造る』という取り組みも、年に1度は見直しを行ってもらいたい。
人生は長い。
前回同様、“役割”が変わったり、“望む終わり”が変わることもある。
今回、決めたミッションステートメントでは物足りなくなることも、時には軌道修正することもあるだろう。
そのため、年に1度見直しを行い、君自身のミッションステートメントに更に磨きをかけよう。
見直す時期としては『七つの習慣~人格主義の回復~』を読み返したあとの、11月~12月の期間がいいだろう。
そして、新たな気持ちで新年を迎え、少しずつ自らの人生を切り開いてもらいたい。
●まとめ
- 君の人生における役割毎の活動指針をリストアップする。
- 書き出した活動指針を、メインミッションステートメント1~5個、各役割毎のミッションステートメントを1~3つに厳選する。
- 出来上がった君だけのミッションステートメントをメンタルノートの『ミッションステートメントページ』に書き記す。
- 毎日、自分のミッションステートメントを確認し、出来る時に実践する。
- 年に1度ミッションステートメントを見直す。
今回の取り組みで更に心は軽くなり、実際に行動に移してくれた人は日々の充足感も増してきたのではないだろうか?
大切なのは造っただけで終わらせず、実際に実生活に落とし込み実践することだ。
今回の取り組みが君の力になってくれたら嬉しい。
ではまた!