今回から自分のメンタルをコントロールするために『己を知る』ための実践的な内容に入っていく。
そこで自分の人生を見つめ、自らの“終わり(最期、終焉、死)”について真剣に考えてみようと思う。
今回推奨する『自らの“望む終わり”を思い描く』という習慣は、King of 自己啓発本と称されるスティーブン・R・コビィー著の『七つの習慣~人格主義の回復~』の中で、第2の習慣として取り上げられているものだ。
そもそも『七つの習慣~人格主義の回復~』ってなに?
っていう人は、合わせてこちらの記事を読んでもらいたい。
『七つの習慣~人格主義の回復~』を読む|ペップーブログ (painpool-mentalhero.com)
また、今回実践してもらうにあたり、『メンタルノート』も活用していく。
『メンタルノート』ってなに?
っていう人は、こちらも併せて読んでもらい、ノートの準備もしてもらいたい。
メンタルノート|ペップーブログ (painpool-mentalhero.com)
●自らが望む“終わり”を思い描く
今回実践していきたい『自らが望む“終わり”を思い描く』という習慣は、自分が本当に望んでいることを明確にしてくれる。
そして、自分が本当に望んでいることが明確になることで、自分の進むべき道(取るべき行動)が明確になるんだ。
自分の取るべき行動が明確になれば、人生の中で選択を迫られる場面に出くわしたとしても、自分の取るべき行動に従い選択することが出来るようになる。
要するに自分を見失うことがなくなるってことだ。
人生は選択の連続だ。
人が意識的に選択を行う時、必ずストレスを感じる。
また、迷えば迷うほど出口のない迷宮に迷い込み、気付けばタイミングを逃し結局何も得られず時間だけを無駄にした…。
なんて経験は誰しもあると思う。
実際、俺自身10代後半から20代前半にかけ“うつ病”を発症し、大切な時期を失った経験があるんだが、その要因は“将来への漠然とした不安”からだった。
実際、自分には将来の夢ややりたいことはなく、そんな中自分の将来へのプレッシャーに負けてしまった。
そして、大切な時間(タイミング)を失ったことで、今に至る。
もちろん今となっては後悔していないが、そんな時この習慣を知っていたら現在は大きく変わっていたと思う。
また、自らの人生を考える以外にも、至る所でこの習慣は役に立つ。
例えば、会社の新しいプロジェクトや、学生ならば学校生活、また一見終わりがないように感じられる子育てなんかにも、この習慣は役に立ってくれる。
実際に当ブログを立ち上げる際には…
“ブログを通じて多くの人のメンタルセルフマネジメントのリテラシー向上を図り、苦しんでいる人を一人でも多く救い、自殺者0の世界の実現をめざし、次世代へ繋いでいきたい”
という“終わり”を思い描いているんだ。
とまぁ、前置きが長くなったが、実際に皆にも自分の人生における“終わり”を思い描いてもらおうというわけだ。
これを明確にすることで、人生に対する漠然とした不安を和らげることが出来るし、君自身が本当にやるべきことも見えてくるはずだ。
そこで先ず、皆には一人で落ち着いて集中できる環境を整えてもらいたい。
おしゃれなカフェでも、自宅のトイレでも、場所はどこでもいい。
君自身が落ち着けて、集中できる場所だ。
そして、ゆっくりと深呼吸し目を閉じ、自分の“終わり(最期、終焉、死)”を想像してみよう…。
自分の葬儀の日、その日は晴れているだろうか、それとも雨が降っているだろうか…。
それは自宅で行われているのか、それとも多くの人が集まる会場なのか…。
そこには、誰が来ていて、どんな顔をして自分の葬儀に参列しているのか…。
そして、参列者はそれぞれ君との思い出に浸っている…。
『よく噓をつくし、どこか信用できず、お金に汚い人だった。』
『私や子供達よりも、最期まで仕事を優先していて、家族の思い出が全くないわ。』
『ようやく居なくなってくれた。』………。
中には、このような望まない結末が想像できてしまった人も居るかもしれない…。
だとしても、気に病むことはない。
これはあくまで今現在の君が想像した終わりに過ぎない。
人生は長い。
これから、少しずつこの結末を変えていけばいい。
どこか、過去に戻って未来を変えるタイムトラベラーになった気分だろう。
ではもう一度目を閉じて、深呼吸をして…。
今度こそ、自分の“望む終わり”を想像しよう。
そして、自らの“望む終わり”を想像できたら、『メンタルノート』に『望む終わりページ』を作り書き記すんだ。
ちなみに俺の“望む終わり”は…
“愛する人たちに囲まれ、自分の想いを受け継ぎ、前向きにそれぞれの人生を楽しみ幸せに暮らしてほしい”
と思っている。
そして、これこそ俺が日々様々な事を学び自ら実践し、ブログを通じて発信する活動を行っていることに通じているわけだ。
●自らの人生における役割を把握する
では、ここから上記で明確になった自らの“望む終わり”に向け、自分自身をより細分化して把握していこうと思う。
というのも、長い人生の中で人は様々な役割を演じることになる。
例えば、先ずは子供としての役割、兄弟・姉妹が生まれれば兄や姉としての役割、そして進学すれば学生としての役割、友達としての役割、学校の中でも部長や学級委員長など…。
大人になれば、社会人としてだったり、結婚をすれば妻や夫、子供を授かれば母や父といった具合に、年齢・性別・地域・立場等でその役割はそれぞれ変わってくる。
自分が“望む終わり”を実現させるためには、それぞれの役割においての活動が重要になってくる。
例えば、“パートナー、家族、友人と皆から愛された人生を送りたい…。”と願ったとする。
愛するパートナーには誠心誠意尽くし死ぬまで愛されたとしても、パートナーを優先しすぎ他の家族や友人をないがしろにしたことで、周囲から愛されることはない人生を送ったのでは自ら“望んだ終わり”を実現することは出来ない。
これでは、“パートナーには愛されたが、パートナー以外から愛されることのない人生だった。”になってしまう。
実際はパートナーとの役割だけでなく、家族としての役割や、友人としての役割においても“愛される”ための活動が必要だったわけだ。
このように自分の人生における役割を把握することで、自分が“望む終わり”に向けた役割毎における活動指針も明確になり、より一層自らが“望む終わり”を実現しやすくなるんだ。
では実際、今の自分には自らの人生におけるどんな役割があるのかを考え、『望む終わりページ』の君が“望む終わり”を書き記した下にひとつひとつ箇条書きにしていこう。
その際、可能であれば人間関係以外の役割についても一緒に考えてもらいたい。
というのは、例えば健康やお金、政治や宗教、環境や奉仕活動等、人生における生活や社会的な役割についてもだ。
もちろん、背伸びをして無理に役割を増やす必要はない。
実際に、俺の場合だと…
- 男として
- 父として
- 息子として
- 健康に関して
- 社会活動について
- お金について
- 宗教について
- 政治について
- 環境について
- 奉仕活動について
- ブログについて
とまぁこんな感じだ。
後々になって新たな役割が出てきたら書き加えればいいし、役割が終われば消せばいい。
始めは見様見真似で構わないのでやってみよう!
●役割毎における“望む終わり”を考える
それでは次に書き出した役割毎にひとつひとつ“望む終わり”を思い描き、箇条書きにした君の役割の横に書き出していこう。
こうすることで自らの“望む終わり”が細分化され、より詳細に、より明確に“望む終わり”に近づける。
ここで大切にしてもらいたいのは、最初に思い描いた自らの“望む終わり”に向かっているかということ。
例えば先ほど例に挙げた“パートナー、家族、友人と皆から愛された人生を送りたい…。”という人が、パートナーに対して“最愛の人に愛されて一生を終えたい…”と設定したのに対し、家族や友人に対しては“パートナー以外に関しては愛されなくてもいい…”などと設定してしまっては意味がなくなってしまう。
だから、家族や友人に関しても“家族や友人もパートナーと同等に大切にし、惜しまれながら一生を終えたい…”などと設定するよう心掛けてくれ。
要するに、各役割において自らが“望む終わり”と違う“終わり”にしないことだ。
俺の自身の役割毎の“望む終わり”も載せておくので参考にしてみてくれ。
- 男として…“最愛の人に看取られ、共に大切な“時”を過ごせて幸せだったと感じてほしい”
- 父として…“自分の想いを受け取り、次の世代へ繋いでいってほしい”
- 息子として…“自分を誇りに思ってほしい”
- 健康に関して…“心身ともに健康を維持し、最期まで人生を楽しみたい”
- 社会活動について…“最期まで人を助ける活動を行い、自分の想いや活動を次の世代に繋いでいきたい”
- お金について…“借金はせず経済的自立をし、残された人たちへ正しい形で残してあげたい”
- 宗教について…“神仏は大切にし、特に『禅』は人生の一部でありたい”
- 政治について…“正しく学び、次の世代のために正しく投票したい”
- 環境について…“次世代のために地球を守る活動に従事し、次の世代に正しく繋げていきたい”
- 奉仕活動について…“奉仕する歓びを学び、次の世代に正しく繋げていきたい”
- ブログについて…“当ブログを通じて多くの人のメンタルセルフマネジメントのリテラシー向上を図り、苦しんでいる人を一人でも多く救い、自殺者0の世界の実現をめざし、次世代へ繋いでいきたい”
●毎日のスタートに自らが“望む終わり”を確認し、毎日を大切に生きる
最も重要なことは、“終わりを思い描く”だけで終わらせず、実際に自らが“望む終わり”を実現するための選択や、活動を日々行っていくことなんだ。
その為にも、毎日のスタートを切る前に一度ノートを見返し、自分が“望む終わり”を確認して、その日を大切に生きていってほしい。
もちろん人生は長くて険しい。
忘れてしまうことや、出来なかったこと、望む通りに行かないことも沢山あるだろう。
それでも自分を責めたりはせず、決して諦めないずに活動し続けることを最優先にしてほしい。
実際、俺だって上手くいかないことの連続だ。
もちろんうまく出来た日は存分に、自分を褒めてあげることも忘れずに楽しんで取り組んでもらいたい。
●年に一度“望む終わり”を見直す
長い人生、生きていれば立場や役割が変わることも、“望む終わり”が変わることだってある。
その為、年に一度は自らの“望む終わり”と“各役割”を見直し、各役割毎の“望む終わり”も見直してほしい。
見直すタイミングとしては、毎年11月の『七つの習慣~人格主義の回復~』を読み返した後から、新年を迎えるまでの期間がいいだろう。
そして、新たな気持ちで新年を迎えてほしいと思う。
●まとめ
では、今回のまとめといこう!
- 落ち着いて集中できる環境を整える。
- 目を閉じ自らの“望む終わり”を思い描き、『メンタルノート』に『望む終わりページ』を作り書き記す。
- 今の自分の人生における各役割と役割毎の“望む終わり”を思い描き、『望む終わりページ』の自らの“望む終わり”の下に書き記す。
- メンタルノートに書き記した自らの“望む終わり”を、毎日のスタートに見返し今日を大切に生きる。
- 年に一度、自らの“望む終わり”を見直す。
どうだろう?
自分の『自らが“望む終わり”を思い描く』ことで、自分が本当に望んでいることが明確になり、心が軽くなるのを感じられただろうか。
今回、皆に考えてもらった自らの“望む終わり”は君の人生における【メインテーマ】になり、役割毎の“望む終わり”はメインテーマに向かうための【サブテーマ】だと思ってくれるといいと思う。
何度も言うが、大切なのは“終わりを思い描く”だけで終わらせず、実際に自らが“望む終わり”を実現するための選択や、活動を日々行っていくこと。
そして、上手くいかなくても自分は責めず、何より“実際に活動することが最も尊い”と自分を褒めて、楽しんで活動することを忘れないでほしい。
今回の取り組みで、自らの人生に対する漠然とした不安が取れてくれたら嬉しい。
ではまた!